空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

京都大学(理系)学校紹介 (前編)

6年前、京大の同期に「母校で大学紹介するから理系の分書いてくれ」と言われナニゲに書き始めた次の紹介文。当時の私には結構な力作だったのだが、今見直してみるとかなり日本語がおかしい(涙)

でもなんだか今よりイキイキとしている自分が描かれていて、いろいろ考えさせられる。

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京都大学〔理系〕学校紹介  京都大学工学部物理工学科 4回生>

京都大学での生活

 京都大学に入学するとどうなるんでしょう。

 京都大学は他の大学に比べて出席点をあまり重視しないことから、理系の大体の学生は次のような4年間を送っています。

 1,2回生時は平時は語学くらいには出てあとは好きなことをします(暇すぎて困ることもあります)。そして試験前2週間ほど前から情報をかき集めて猛勉強(京大スタイル)して単位を稼ぎます。ここで理系科目だけは後々院試などで必要なのできっちりとやります(ここは偉いところ!)。3回生から週3くらいで(化学系は週4くらい)実験、実習などがあってこれは出席しないと単位をくれないのでこれだけは必ず出ます。4回生時に研究室に配属されて卒業論文の研究をします。

 学生生活の中で、本当に忙しいのは試験前と4回生時だけ(化学系は、3,4回生時)であとは好きな事が出来ます。好きなことって?と思うかもしれませんがうちの大学はサークル等も多く、他の大学との交流も盛んなのでやりたい事は必ず出来ると思います。もちろん勉強がしたいというのなら(したくないと思うけど)とことん勉強もできます。京都大学は自由だと言われる理由はこのへんにあると思います。

 

研究室とは

 京都大学工学部は大学院進学率90%で就職はその後になります。4回生から研究室に配属されて院生とあわせて10人ほどで1人の教授について研究します。もちろん自分がどんな事を研究したいかによって選ぶことが出来ます。例えば、うちの研究室では次のような研究をしています。

 「従来の自律移動ロボットは非常によく整備された工場内で、しかも人間とその空間を交差しないことを前提とされて設計されてきました。しかし今後、医療福祉施設や家庭内への導入を想定したとき、そこでは人間との共存を念頭に入れた設計が必要とされます。現実世界に起こりうる全ての事象をあらかじめ想定してロボットに埋め込むのは不可能と考えられるため、ロボットには与えられた環境内で自ら必要な知識を獲得するような機能を持たせることが望まれます。そこで本研究室では、生物の進化過程である自然淘汰を模擬した遺伝的アルゴリズム(GA)や遺伝的プログラミング(GP)、神経回路を模擬したニューラルネットワークといった人工知能分野で研究されてきた学習アルゴリズムを実際のロボットへ導入するべく研究を行っています。」・・・‘知能システム研究室紹介'より

 簡単に言うと、「人間との共存を念頭にした自律移動ロボットに関する研究」を行っています。

 京都大学の研究室では、世界で誰も試みていない最先端の事を、その道の権威と呼ばれかなり尊敬できる教授のもとで3年間も研究が出来るし(めちゃくちゃやりがいがある)、7帝大は国からかなりのお金が入るらしく(すごく!)、きれいな研究室で最新鋭の設備を使って充実した研究が出来ます。すばらしいと思いませんか。

 

後編に続く(受験時代 / 大学選択 / 京大理系に受かるには)

skygo.hatenablog.com