Claremont留学 (IF Program 9th week) 起業は手段!
先週のエッセイテーマは「第三世界における女性起業家」で、学ぶエッセイスタイルはSynthesis Essay (合成小論文)だった。自分の主張を複数の記事でサポートしつつ論ずるというもの。本来は主張がまずありそれをサポートできる材料を探す、という手順であるべきだが、今回はエッセイ作成の練習ということもあり、決められた4つの記事を読み、それらがサポートできる主張を見つけ論ずる、という逆の手順であった。そのためか、私は自分本来の考えを主張できない苛立ちを覚えつつ書き上げてしまった気がする。幾人かのメンバーからも同様な意見が聞かれ、皆イマイチすっきりしないエッセイ提出となった。
4つの記事共通のストーリは男性中心の社会で女性起業家が如何に性差別的なバイアスを打ち破り自分の夢に向かって進むかというもの。参考までに一つの記事を挙げておく。
Dream Deferred: The Story of a High-Tech Entrepreneur in a Low-Tech World
HBS(ハーバードビジネススクール)出身のリベリア人女性が、タンザニアで無線通信会社の設立から倒産までを経験し、アフリカなどの第三世界における新規事業の立ち上げに必要なものは何かを論じている。彼女はこの失敗から以下の4つを学んだそうだ。
- 起業家はDO-WELLER*に投資してもらうよう努力すること。最初の壁は厚いが彼らはリスクを理解し、ともにビジネスを考えてくれる。
- HR(ヒューマンリソース)部門には経験豊かな第一人者を置くこと。メンバーの国籍が多様であることは会社の強みともなるが問題が起きやすい。
- 現地パートナーを選択する際には入念に時間をかけ、パートナーには資本を入れてもらい本腰で取り組んでもらうこと。
- 第三世界のベンチャーは予測できない壁に当たることが多い。そのような壁を理解し、喜んで一緒に乗り切ってくれる懐の深い投資家と付き合うこと。
*:投資家には2タイプあり、政府系の組織で地域経済の繁栄を望むDO-GOODERと、いわゆるインキュベーションをビジネスにしているDO-WELLER。前者は世のため人のためといった(世間体的に?)GOODな事業に投資し、後者はWELLに遂行すると予想できる事業にのみ投資する。
1,3,4は、特に第三世界特有と言うわけではなくどこでも同じことが言えると思う。またこれらは、投資してくれる投資家と付き合う、という受身ではなく、投資家も選んで付き合いなさいという非常にもっともな提言だ。実際にスタートアップ時に投資家を選ぶ立場になるのは簡単ではないが、その意識を持って挑むのとそうでないのでは結果が異なるかもしれない。
さて、いつもこの辺りの話を読んで気になるのは「My dream is to establish my own company」という発言。私的には、自分の会社を持つことというのは手段の一つでしかないという気がしてならない。自分の社会的価値、貢献度、欲求充足度などが最大値になる手段をその時々で選んでいくべきだと思っている。特定既存企業に属していた方が最大になるのであればそちらを選ぶべきで、会社を興した方が最大になるというのであればそちらを選ぶべきだろう。 もちろん会社を興すことは非常にチャレンジングで魅力的。これも加味した上で最大化は試算されなくてはならない。 と勝手に思っているのだが・・・
以下写真は捜索中・・・
・もっとちゃんとしたクラスルーム写真取り直そかな・・・ばらばら過ぎ^^;