組織行動論① 「新しい組織」の特徴
MGT345 Organizational Behavior
この授業の目的は、組織行動論を理解し、組織と人、そして自分自身をマネジメントする基礎スキルを養うことにある。 初回の授業では、「新しい組織」の特徴、「新しい組織」に必要なアクションと、それを考えるフレームワークを学んだ。
テクノロジーの進化やグローバル化の進展などがもたらした事業環境の変化に対応できる「新しい組織」とは、以下の5つの特徴を持つ組織である。「新しい組織」か否かもこの視点で測られうる。
- Networked
・チームを基礎単位とし、必要に応じて部門を越えたチームも構成される
・情報は垂直にも水平にも展開される
・顧客、パートナー、株主といったステークホルダーと緊密な関係を築きは情報はシェアされる
(競合とも必要に応じて連携し情報はシェアされる) - Flat
・権限が委譲され、もしくは中間層が排除され、情報を持つ組織のフロントが意思決定権を持つ - Flexible
・組織の構造よりも業務のプロセスが重視される ・組織のルールよりも組織が生む結果が重視される
・一時的な組織、プロジェクト、タスクフォースなどのインフォーマルな実務グループが形成される - Diverse
・多様な働き手、働き方が存在する(在宅勤務者、フレックスタイム、パートタイムなど)
・多様なキャリアパスが存在する(水平的人事異動など)
・カスタマイズされた評価・報酬システムが存在する
・イノベーションを起こすため、多様な視点に基づく多様な行動が求められる - Global
・組織全体がグローバル化する。以前は海外担当マネージャなるものが存在したが、今日では従業員全てがビジネスをグローバルに考え行動することが求められる
・バリューチェーンがグローバル化する。サプライヤーからマーケットまでのバリューチェーンをグローバルに最適化するよう組み立てることが求められる (海外支社があるというだけではGlobalとは言えない)。
また、新しい組織に求められるアクションは、以下の3つの視点で検討される必要がある。
- Individual Skills:各人がどのようなスキルを持つべきか
- Organizational Features:組織としてどういう機能を持つべきか
- Managing the Environment:環境をどうマネジメントすべきか
行動例(と言っても大半網羅されている気がするが・・・)
※以上、「Managing For The Future -Organizational Behavior & Processes- Third Edition」ページM1-13~M1-21からの抜粋
こういった特徴を持つ新しい組織を構築するために(もちろん必要があればだが)、既存の組織をどのような視点で分析し、どのような構造を持つ組織をどういう手順で再構築していくべきなのか。また、それぞれの組織構造において求められるアクションは何で、必要なスキル(例えばチームワーク、ネゴシエーション)はどう得るのか。これらについては今後この授業で深堀していくものと思われる。
2年後大企業に帰るの私としては思うことも多々あり、楽しみ楽しみ。 ちなみにこの授業の初日、教授が「テキストのバージョン変更に伴うケーススタディのページ変更」に気づいておらず、結局ケースは実施されなかった。この30分ほど早く終わってしまうというハプニングのおかげで、私は発言もできませんでしたとさ(言い訳だけど・・・)