空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

ボランティア? 正しい日本語を使いましょう

先輩からの紹介で、あるボランティア?プログラムに参加することにした。それはPomona大学※のクラスで日本語を学んでいる学生と週に2h会い、半分を日本語、半分を英語で会話するというものである。私にとってはボランティアというよりも、英語を話せる機会も増えるし、いろいろな人と友達にもなりたいから参加したという感覚である(実は日本人同期全員がこのプログラムに申し込んでいることを後で知った。みな同じ思いなのかな)。

 

さて、そのパートナーA君と今日初めて会ってきた。メールで何度かやりとりをしていたが、実際初めて会うのはやはり少し緊張する。金髪のサーファーでサングラスをしたままの人だったらどうしよう、とか(いや、別にいいのだけど:笑)。2時に待ち合わせ場所のスタバに着き、アメリカ人学生らしき人を探していると、後ろから「Goさんですか?」との日本語が。振り向くと、想像もしていなかったような思いっきりのアジア人が。そしてそこそこ流暢な日本語。やはり同じアジア系は親近感が沸くのか、彼のはにかんだ笑顔のおかげか、一瞬で落ち着いた。

なんでも彼の両親はインドネシア人で、彼が1歳のときにインドネシアから移住してきたとのこと。こういうのもカリフォルニアならではだね、ホント。インドネシアにも数年に一度、親戚に会いに戻っているそうで、意外にもインドネシアの都市近郊は大気汚染がひどく住めたものじゃない、ということなども教えてもらえた。 彼はHarvey Mudd大学※に通う3年生で専攻はComputer Scienceらしい。授業は非常に忙しく一日6コマあるのも普通だとか。頻繁にクラスでのグループワークに参加しなくてはならないため、車で40分のところに実家があるにもかかわらず寮で生活をしているらしい。そして昨日も勉強が忙しく3時間しか寝ていないという・・・私の大学時代を思い起こすと、非常に申し訳ない気がしてしまった^^;

日本語を勉強しはじめてから2年という彼だが、驚くほど日本語で意思疎通ができる。私がゆっくり基本的な単語で話をすれば(×しゃべる→○話す、など)ほぼ理解できるうえ、彼が日本語を話すときには助詞などをきちんと使い分けてくる(学校で勉強をします、学校に戻ります、など)。私も大学のときドイツ語を1年勉強したはずだが、会話どころか挨拶もろくに出来るようにならなかった。何をやってたのだろう・・・(涙)

そういえば、P予備校の人気講師Rさんが、言っていたことを思い出した。「私はアメリカでスワヒリ語を1年勉強しましたが、普通に暮らすには不自由しない程度には話せるようになりました」と。アメリカの語学の授業はどのようなものか、次回にでもA君に聞いてみようと思う。

彼は卒業後日本の会社でインターンシップを行い、その後カリフォルニアで自動車関係の企業に勤めることを計画しているらしい。日本での経験はカリフォルニアでの就職に有利だから、と言い切るところがアメリカンだ。 彼は英語でのやりとりになると少し態度のでかいネイティブに戻るのだが、それでもいろいろ私に気を使ってくるいいやつだ。私の日本語が分からなくても一度しか聞き返さずその後は分かった振りをする、というとても日本人的なところも持つ(笑)。これから毎週会うのが楽しみになってきた。

彼と話をするとき、私自身が話す日本語についてとても考える。これは正しい使い方かどうか、他に分かりやすい言い回し、適切な表現は無いかなど。入社して初めて電話応答を任されたような感覚に似ていて、その対象が日常使用する日本語だからさらに勉強になる。 言うまでも無いが、自然に出た「つーかさ、あれじゃん、ほら」などという訳のわならない日本語を使うのはもう止めることにする(涙)。A君に「今なんて言ったのですか?」と丁寧に聞き返されたとき、自分が情けなかった・・・

※Pomona大学、Harvey Mudd大学とも、全米でも名の知れた大学で、私が通うClaremont Graduate University(CGU:クレアモント大学院)と同様にthe Claremont CollegesというというEducational Consortiumに属する。このコンソーシアムは他にMcKenna、Pitzer(私が10週間参加したIF Programを提供)など7つの大学、大学院で形成されており、所属する大学間は相互に垣根が低く、幾つかの授業で単位の相互認定が行われる他、共同でプログラム、イベントなどを実施している。

                            http://www.cuc.claremont.edu/ WikipediaでのClaremont Colleges紹介 http://en.wikipedia.org/wiki/Claremont_Colleges