空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

貧困層に教育を届ける(グローバル戦略⑥)

教育学PH.D.(博士課程)のアメリカ人Mと経済学PH.D.カンボジア人Nのプレゼンは、私が将来実現したい社会への道のりが険しいことを教えてくれた。 教育学Mは、世界の貧困層に如何に教育を届けるのが難しいか、経済学Nは、世界各国の政治的腐敗(corruption)が如何に進んでいるか、を話してくれた。

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彼らのプレゼン後の休憩時間、私を含めた3人で、世界の貧困層に如何に教育を届けることができるかを、教育学、経済学、そしてIT技術という面で議論した。 越えなければならない高いバリアーは幾つもあるようだ。

  • 教育学の視点からは、資金・インフラ不足、教員の教育不足、富裕国への人材流出がバリアーとなり貧困国における教育が進まない。
  • 経済学の視点からは、政治的腐敗が進み、たとえ先進国が教育資金援助を行ったとしても、中央政府だけでなくボランティア団体までもが利ざや(悪く言えば賄賂)を奪い、貧困層に届く頃には元金の20%以下になり、貧困層の教育水準向上には貢献できない。
  • IT技術を用いても、貧困国のITインフラ不足、利用費の問題から、貧困層までは教育が行き届かない。また政治的腐敗も同様にバリアーとなる。つい先日、マイクロソフトがアフリカのある国で教育システムをPCベースで導入したが、残念ながらそれも富裕層のみだろう。いいトライではあるのだが。

そんなこんなで当然簡単に解は見つかったりはしなかったのだが、各々が各方面からこれらのバリアーを徐々にでも取り除いていければきっと皆が願う社会には近づいていくはずだよね。そんな話ができた。

Nとは「政治的腐敗を減らすすべを考えてくれ。俺はITでの貢献を考えるから」とお互い約束した。 Mにも「一生Don't give upでいてくれよ」と言ってもらえた。もちろんだ。

#ちなみにNが政治的腐敗払拭へITに期待するところは、各政府・団体へのITシステム導入によるお金の流れの透明化だそうな。人を通すたびにお金が搾取されていく現状を少しは緩和できるのでは・・・とのこと。ふむふむ確かに。少しは貢献できそうだな。

3人が共通して夢見る社会では、世界の子供が公平に教育を受けることができる。共通した思いとしては、世界から貧困を無くし、公平な社会を作りたいという思い。きっとこんなことを考えている人は世界中には山ほどいるんだろうな。ネットワーク広げてなんとか実現していきたいね。ホントに。

全ての子供が、無邪気に遊び、自由に学び、本当の自己を表現できる社会を創っていきましょー💪

#良かったら以下もご参照ください。