キングジョージ観戦①
なんとアスコット競馬場で行われた世界最高峰のレース「第57回 キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス」を生で見ることができた。7頭立てで勝ち馬は断然の1番人気だったにも関わらず的中できなかったがそんなことは関係ない(ことにして・・・)。最初で最後かもしれない本家イギリス競馬を十分に堪能できた。
実はキングジョージが開催されることを当日朝まで知らなかった。オックスフォードのクラスも終わり、クラスメイト5人とロンドンを2日間観光して帰るスケジュールだった。土曜朝、皆も期待する大英博物館へ向かう途中の地下鉄で、友達の一人がシートにあった新聞を何気なく手に取った。ぱらぱらっと見て戻す友達に「ちょっと待って」と私。第一面に馬の写真があり、イギリスの競馬新聞ならちょっと見てみたいなと思ったのだ。読んでみるとキングジョージの記事がある。「(日本ではほとんどのG1が日曜なので)あー明日日曜は時間無いから無理だなあ」と残念に話していたところ、もう一人の友達から「今日がエリザベス女王の誕生日みたいだよ」と教えてもらい、もしや・・・となった。情報収集が始まり、今日開催されることが分かり、5人のうち私を含めた2人が予定を変更した(残りの3人の方、勝手な行動ごめんなさい・・・)。
大英博物館を午前中だけにとどめ、午後のテムズ川クルーズもパス。2人は勇んでアスコット競馬場へ向かったが、その道のりは険しかった。大英博物館から地下鉄20分ほどで着くと聞いていたが実際はそのWaterloo駅からNational Railに乗り換えてAscot駅まで50分!。そのチケットは往復で8ポンド強(約2000円強)。Ascot駅から競馬場に向かう道のりも本当に競馬場に向かっているのかずっと不安だった。というのもなぜか周りの人全てが皆パーティかディナーにでも行くように着飾っているからだ。襟なしシャツを着ていたのは我々だけ・・・。
無事競馬場に到着するも愕然とすることが。入場料25ポンド(約6000円)!日本では200円で入れるだけに、これは何か特別シートと間違っているのでは❓と疑うもGeneral Admissionと書いてあり一番下のクラス。おーい・・・どれだけマイナスからのスタートなんだ?
競馬場に入ると全てを理解できた。ここイギリスでは競馬は高所得者層のみが楽しめる娯楽なのだ。日本やアメリカとは雰囲気が全く違う。皆スーツやドレスを身にまとい、ワインやシャンパンを数人のグループで飲み、優雅に時を楽しんでいる。掛け金も最低2ポンド(約400円)からというのも納得だ。赤ペンを持ち競馬新聞相手に睨めっこしている人なんてほとんど見かけない。ハズレ馬券を投げ捨てる人もおらずゴミもほとんど落ちていない。人生をかけて叫んでいる人も当然おらず、ジョッキーへのヤジも無い。そのためかATMも普通に敷地内に設置されている。ここは日本やアメリカのそれとは全く違う世界だ。
(キングジョージ観戦②<に続く)
馬券売り場も着飾る人ばかり(写真探索中・・・)
ゴミが落ちていない芝生(写真探索中・・・)