空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

キングジョージ観戦③ 日英競馬の差

最後に、日本のJRAと決定的に違うと感じたイギリス競馬の収益モデルに書いておこうと思う。

(まだの人はキングジョージ観戦①キングジョージ観戦② からどうぞ)

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日本の競馬場は、入場料を安くし、多くの人に馬券を買ってもらい、その25%を取ることをメインの収益源としている。誰でも入れるため、残念ながら競馬場の質を下げる行為をしてしまう人も出てくるわけだ。おかげで掃除のおばちゃんや警備員を多く雇わざるを得ない

逆にイギリスでは、入場料を高くして、高級階層しか入れないようにしているように感じた。その分掃除のおばちゃんや警備員をそんなに雇う必要も無い(全く見なかった)。 面白いのが、競馬場の敷地内に日本で言うダフ屋が公式に馬券を売っていることである。たぶん競馬場側は彼らから場代をもらっているのだろう。馬券の手数料収入が減る反面、馬券を売るおばちゃんをそんなに雇う必要も無い

日本競馬の賞金額は国際的に見て上がってきている。つまりはJRAの収入が順調に増えてきたのだ。近年有力な海外馬が日本に遠征してくることも普通になったのもそのためだ。逆にキングジョージはどんどん出走頭数が減っているらしい。世界最高峰と言われつつも、一着賞金額はジャパンカップ2億5000万円の約半分だ(ポンドが強いにも関わらず)。それでは海外馬は遠征してこない。 そう考えると企業としてはJRAのほうが上手く事業を営んでいると言えるのだろうなぁと思う。

歴史と質にこだわる競馬伝統国イギリスと、競馬は皆のものだと考える新興国日本との国家間の争いが垣間見える。オックスフォードのクラスの学んだワイン戦争と全く同じ図式だったりするから面白い。 機会があれば、是非イギリス競馬を観戦くださいな。きっと日本と異なる多くのことを感じれるでしょう。

(写真捜索中・・・)

立ち並ぶ公式ダフ屋(電光掲示板全てがそう)

競馬場とは異なるオッズで馬券が買えます

skygo.hatenablog.com

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