空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

カンボジアの友人N

秋学期よく一緒に勉強したカンボジアの友人Nとも、冬休みに入ってからはあまり連絡も取らなくなり、どうしているかなと思いながらブログを書いている。彼は少々わがままで自己中心的だが寂しがり屋で友達思いのいいやつだ。彼は専攻も異なるため(MBAではなく経済学Ph.D) 勉強する科目も建物も違うわけだが、オックスフォードクラスで仲良くなり気の許せる友人となった(写真はハリーポッターの舞台クライストチャーチ in オックスフォードにて:写真捜索中・・・

私がMBAの建物で勉強していると「今日はこっちにこないのか」と電話なりメールなりがきて、夜食やコーヒー休憩などにあわせてよく合流したもんだ。スタバやIn and Outに行ったり、デニーズで夜も明かしたりしたっけ。 (集中力が無いことが共通点の我々二人にとって、ネット環境の無いデニーズは勉強には最適な場だと気づくのでありました・・・)

先日行ったマンモスマウンテンの企画は、実はもともと彼にリノ・タホ湖にスキー・スノボーに行かないかと誘われたことが始まりだった。時期も彼が指定した休み明けすぐにあわせ企画を進めたが、彼自身も最悪のクリスマスシーズンだったと振り返っているように、結局彼は期末ペーパーと博士論文に追われ、直前に参加できなくなってしまったのだった。「せっかくの機会なんだから頑張って終わらせろー」と少々無茶な要求をしてみるも「締め切りが延びたからもうちょっと頑張る」と言い、参加を予定していた彼の弟ともども不参加になってしまった。まぁ彼のことだからこんなこともあろうかと企画を進めていたので大きな問題は無かったのだが、やっぱり彼とも一緒に旅行をしたかったという思いはまだある。

しかし、博士課程進学とはこんなに博学でなくてはならないのかと思わせるほど彼はいろんなことを知っている。「何を勉強しているんだ?」と問われ答えると、それについて必ずと言っていいほど彼の見解を言ってくる。ドラッカーのマネジメント論、Wal☆martの戦略、トヨタ生産方式HPのコンパック買収・・・。NTT民営化については、その時代背景から結果、影響、世論、世界各国電話会社の民営化との違いまで持論を展開され、驚いたものだ。 彼は、アジアの歴史や政治にも(もちろんアメリカのそれも)詳しく、彼の関心事項の一つに日本があるようで、よく日本のことを聞かれる。総理大臣の安部や福田はどういう人間で、アジア諸各国にはどういう外交政策をとるんだ❓と聞かれ回答につまり、ネットで調べてから回答したことがあった。また彼がカンボジアの歴史を話してくれた際、当時私は太平洋戦争時の日本が東南アジア進出・支配から東南アジア諸各国の独立まで関わっていたことを詳しく知らず、その夜ウィキペディアで夜な夜な調べるという日もあった。彼に薦められていた(というか、日本人なのに見ていないのか?と言われていた)「硫黄島からの手紙」も冬休みに入ってようやく見る機会を得た。

硫黄島からの手紙(字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

こっちにきて海外の友人と話すようになり、「日本人として最低限知っておかなければならないこと」すら知らないことに気づかされた。海外の友人に失礼に当たらないように、我々日本人が過去何を行なってきたのか、そして今後どうしていこうとしているのかをキチンと理解するよう努めなければならない。この冬休みもうちょっと日本のことを勉強してみようと思う、Nや他の友人との限られた時間を有意義に過ごすためにも。

そんな彼は数年後カンボジアに戻り、世界銀行で働くそうだ(「働きたい」ではなく「働く」と言っている)。きっと彼は自国カンボジアの経済発展を通して、世界の経済・人間的発展に大きく貢献してくれるだろう。

ロンドンのHyde ParkでたそがれるN(写真捜索中・・・)

skygo.hatenablog.com

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