空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

【書評】無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法 / 投資の時間を増やす

勢いあまって勝間和代さんの3冊目「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」も読んでしまった。手法としてはオーソドックスで、世界的に有名な本、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』に出てくる『時間管理のマトリクス』をベースに時間投資の現状把握を行い、やらないことを決め、人に任せられることを決める・・・などの時間を増やすためのステップが丁寧に整理されているわけだが、それよりも何よりもまた彼女のその徹底ぶりに驚かされた(3冊連続💧)>

しかし、ここにきてようやく、なぜ彼女がここまで徹底して実践できるのかが分かった気がする。超合理主義とでも言うのだろうか❓ 私から見ると彼女は過激な発言も多く、敵をも作りかねないぞとヒヤヒヤしてしまうのだが、当の本人は紙面の『必要以上に「いい人」でいることをやめる』の項で以下を漂々と言い切るからすごい

  • P80  その飲み会に出席することによって、「新しい知識や人脈が手に入るのか」、「将来の収入につながるのか」などを考えて、そこで支払う飲み会代と時間とを比較して、出席するかどうかを決めていくのです。
  • P89  不利な状況に毅然と立ち向かうには、周囲の評判を気にしないという覚悟が必要です。「あの人って、ちょっと変わっているよね」とか、「ちょっと冷たいよね」とか、「不親切だよね」とか言われることを、どれだけ気にしないでいられるかがポイントです。とにかく八方美人にはならないこと。そうしないと、時間は無限にあっても足りません。
  • P101 (受身ではなく、自分のほうから打ち合わせのスケジュールや場所を提案するべきだ、という話に続いて)そこで向こうがこちらを生意気だと思ったり、それだったらあなたと仕事をしたくないというのであれば、そういう人とは仕事をしなければいいのです。

彼女がその後書いているフォロー文をここに貼り付けないままだと意地悪なので補足すると、結局は、持ち時間と「いい人であること」とはトレードオフであり個々人の価値観や立場によってバランスをとりつつ、可能な限り誘いや頼まれごとは断るべきだということである。まぁおっしゃるとおりで、私には一番見直しが必要なところかもしれない。。

 また、彼女の時間投資マトリクス使用法も多くの示唆を与えてくれた。実は私も業務のタスク管理でこのマトリックスを使用していた。デスクトップに右の4象限を描き、次から次へと生まれるタスクをデジタルポストイットでぺたぺた貼っていくという単純なものではあったが、明らかに「B:重要だけど緊急でない」タスク(彼女の言う「投資の時間」)が進まないことが視覚化できるなど、非常に有用であった。帰国後は私生活にまで適用範囲を広げ、他の時間を「B:投資の時間」にシフトするための手法を行動までブレークダウンして、手帳の先々にまで書き込んでしまう、というところまでやってみようと思う。 なぜ帰国後かというと、幸せなことに今はほとんどが「B:投資の時間」なので。うーん、会社に感謝しなきゃ😃

最後にいかにも勝間さんらしいということを二つ。

  • P168 (早寝・早起き・朝ごはん(バナナ含む)を実践するため)私の家はインターネットで注文できる食材宅配のOisixで、週に一度、バナナが届くようにセットしているので、毎週金曜日には必ずバナナが届きます。火曜日には生協の宅配でも届くので、バナナスタンドにいつも、新鮮なバナナがつるされています。 (私事:やっぱ英語学習のために映画を見続けるにはNetFlixに申し込むべきだったんだよなぁ・・・と一年前を今更ながら後悔してみる)
  • あとがき  損益分岐点を考えますと、この先一年間の効率がわずか0.034%改善されただけで、(読者がこの本に費やした) 2時間の投資は回収できることになります。まさしく、この本を読んで得たことを実行するだけで、あなたは「時間投資効果」を実感できるでしょう。

ふー、すごい人だ。

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

  • 作者:勝間 和代
  • 発売日: 2007/10/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)