空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

心から感動して涙した瞬間はありますか?@枋迫篤昌さんご講演

 木曜日、東京工業大学大岡山キャンパスで、枋迫篤昌(とちさこあつまさ)さんのご講演を聞く機会に恵まれました。枋迫さんは、社会起業家を支援する世界的組織であるアショカ財団から日本人で初めてグローバル・フェローに選ばれた方で、現在マイクロファイナンス・インターナショナル・コーポレーション(MFIC)のCEOをされています。

現在、発展途上国から主に先進国に来ている出稼ぎ移民のほとんどは、銀行口座を持てず、30%や40%というとんでもない手数料をいわゆる「送金屋」に払わざるを得ないと言われています。枋迫さんは、貧困が当たり前の中南米などで17年間銀行勤務に携わり、その現実を目のあたりにしてきて、「一生懸命に働いて生活改善を図ろうとする出稼ぎ移民が報われない社会はおかしい」と2003年に米国でMFICを設立しました。そして出稼ぎ移民が安心して母国に海外送金できるフェアな仕組みを構築したということです。

講演において心に残った言葉を以下にメモしておきます。どれも重い言葉です。

  • 考えても行動しないのは罪だと考えます。考えて方向性を決めたらまず踏み出しましょう。問題は走りながら考えていけばよいのです。失敗したらやり直せばよいのです。失敗をしない人は成長しません。
  • 人や出来事との出会いは全て必ず何かを案じていると考えています。今いる場所、今していることが、自分が最大限活躍できる場所であると好きになりましょう。そしてまずはそのプロになりましょう。焦らなくてもよいのです。欲張らずまずは目の前のことをきっちり終わらせましょう。
  • 他人のために行うことは、絶対に投げ出さない決意をしないといけません。 自分には最大限厳しくしないと人は成長しません。 今あるものを最善とせず、問題の解決に何が実現されるかをゼロベースで考えましょう。 アイディアが浮かんだら、友人や知人に見せ、異なる視点から意見をもらいましょう。 気づいた問題に対して、覚悟を決めて動けているでしょうか。流されて生きているだけでは、せっかく人間として生まれているのに損をしていると思います。
  • 自分が変えられるのは未来だけです。一瞬でも過ぎたことは考えないようにしています。 心から感動して涙した瞬間はありますか?あるなら大事にしてください。