空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

ドイツ コロナPCR検査/ 家族の本帰国/ 久しぶりの大泣き

妻と長女が本帰国しました。3年間、僕のわがままに付き合ってくれたことに感謝しかありません。

妻は米国に続き2回目の海外赴任帯同でしたが、国も違えば言葉も文化も違う。英語も得意な訳ではないため日々の生活には相当苦労とストレスをかけたと思います。食材一つ買うにしても、全てドイツ語表記のため、事前に日本人駐在員の方のブログなどで調べたり、売り場ではGoogle翻訳を使って読み解いたりしながら、家族の口に合うものを探し、毎日食事を用意してくれました。おかげですぐに日本と変わらない味付けの食事をとることができましたし、人間ドックでの数値が安定していて毎年日本人医師に食生活を褒められることとなりました。当初、妻は、次女をインターに入れると母親として対応が不十分になってしまうとあまり前向きではありませんでした。そこでインター関係は全て僕が面倒を見ると約束してインターに入れることにしたのですが、結局お母さん同士の付き合いでもある日本人会やそこから派生する学校側とのやりとりなどお願いすることとなってしまいました。それでも文句一つ言わず引き受け、英会話も継続して頑張ってこなしてくれました。おかげで次女も家のこと学校のこと構わずママに思いっきりわがままを言うことができたのだと思います。いつもサポートしてくれて本当にありがとう。

長女はこれまで書いてきた通り、もともとドイツには絶対行かないと言い張っていたくらい、マイナスからのスタートでした。もしかしたら今でも、日本に残ってればもっと楽しく充実した3年間があったはずだと思っているかもしれません。それでも持ち前の明るさと優しさで、学校ではみんなに好かれ、大切な友達を何人も作ってるのをみて、本当に嬉しく、頼もしく思えました。家ではどんなにワガママでも、外では先生や友達はもちろん、電車で乗り合わせたご老人にも気を配ることができる。僕の自慢の娘です。素敵な3年間を本当にありがとう。

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ドイツ出国 72時間前 PCR検査/ 陰性証明

日本入国にはコロナの陰性証明が必要なため、出国3日前に空港にPCRテストを受けに行きました。長女の高校受験のために同じく妻と長女の二人が一時帰国した正月明けに続いて2日目です。実は最近僕の体調が芳しくなかったこともあり、まさかコロナじゃないよなぁと、若干心配ではありましたが、二人とも無事陰性結果が出てホッと胸を撫でおろしました。
今は長女が普通に卒業式を行い、帰国でき、入学式に参加して、高校生活が始まる。そんな普通の日が送れることだけを望んでいます。

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ドイツから荷物の運び出し

出国2日前は荷物の運び出しに追われました。次女と僕はしばらく残るため、一部の荷物は残していきますし、家具は大家さんから借りているものなので残すのですが、娘の部屋と台所はだいぶガランとしてしまいました。危うく僕の服も荷造りされてしまうところで、指示と確認には気が抜けませんでしたね・・・。

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ドイツでの家族最後の晩御飯

ロックダウン中なので最後に家族でレストランに行くことは叶いませんでしたが、出国前々日には以前行って美味しかった近所のギリシャ料理のデリバリーを、前日はイタリアンでパスタのデリバリーをとりました。どちらもとても美味しく、そして楽しく戴くことができました。その後、妻はいつものようにキッチンで後片付けをしてくれ、娘二人はSnowで大笑いしながら遊んでいるのを横目に、僕は、久しぶりにソファーでギターを弾いたのですが「もうこの部屋で家族が揃うことはないんだなぁ」と思うと、涙が溢れてきました😢

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ミュンヘン空港へのお見送り

当日は朝8時ミュンヘン空港発の便だったため、朝5時半にアパートを出ることになりました。一時帰国と同じく前夜に降り積もった雪の中ので出発でした。次女もスクールバスに遅れるといけないので、学校にいく用意と格好をして車に乗り込みます。

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空港ではコロナテストセンターで日本政府が要請するフォーマットでの陰性証明を受け取り、荷物をチェックイン。時間もなかったので、早々にセキュリティチェックに向かい、2人には3年間の感謝を伝えてすぐ別れることとなりました。

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次女のスクールバスに間に合うかかなり怪しくなってきました。カーナビの到着予想時間を気にしながら帰路を急ぐのですが、ミュンヘンの中心に向かう道が混んできてしまいました。今度は、スクールバスアプリでバスの居場所を確認しながら車を走らせます。結局10分弱遅れてしまったのですが、スクールバスドライバーのおじさんが待っていてくれて何とか次女はバスに乗り込むことができたのでした。次の乗り場で待っていたご家族に大変悪いことをしてしまいました😖

 

さて、ここまでは二人の帰国準備やら、次女の学校の準備やらでやること満載だったため、気が張っていたのでしょうか。次女をスクールバスに乗せて、ホッと一息つき、そして誰もいないガランとした部屋に入った瞬間、一気に涙が溢れてきてしまいました。久しぶりに大泣きしました、顔がくしゃくしゃになるくらい思いっきり。渡独前からの困難を乗り越えて実現した家族4人での海外赴任。その3年間の挑戦がいま終わってしまったんだなーって思って、この3年間の家族での出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。

 

残される身は嫌なものだとわかりました。これまでは、僕が先に現地に入り「家族がきたらここに連れて行こう」「家族とこれをやってみよう」と楽しみに思うことばかりだったのですが、今はどこに行っても「もうここは家族では来れないんだなー」と思ってしまいます。僕も早く帰国したい気持ちになってしまいますが、この思いを吹き飛ばすべく、将来家族で旅行に来るぞーとカラ元気を出して頑張ることにしたいと思います✌️

家族の絆が深まった素敵な3年間を彩ってくれた美しい街・ミュンヘンに心から感謝です。