空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

【訪問国8:スリランカ】植林ボランティアはサバイバル合宿 / 今でも繋がる絆

一昔前、植林ボランティアでスリランカを訪れました。美しい海に囲まれた緑豊かな島国での8日間。過酷なサバイバル植林となりましたが、自然に生きる純粋な子供たちとの触れ合いは掛け替えのない経験となりました。ここでは、その植林ボランティアで経験したことを紹介しています。少し長いですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

目次

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サバイバル合宿:脱落者続出で完遂率60%未満の植林!

2004年7月末からの8日間、電機連合OISCAが主催するスリランカでの植林ボランティアに参加してきた。ただそれは皆が想像していたよりも相当厳しい活動で、参加者100名のうち最終植林に参加できた人数が60名弱という「サバイバル合宿」となったのだった。 

  • 航空機✈️での9時間移動から始まり、毎朝5時起床⏰、山奥の小学校までバス🚌での悪路を往復6時間移動、炎天下での植林活動、元気な子供達との交流活動、慣れない果物・スパイシーな食事などなど・・・

今から思えば体を壊すには十分な要素が揃っていたよね💧

コロンボでの活動を終えたあと、私を含む18名が体調不良を訴え、4日目の植林は不参加。主な症状は下痢からくる嘔吐・発熱、もしくは熱射病。この日その全員が医者に診察を受け、遅れてキャンディへの参加が許されたのはなんと私唯一人!他の17名+スタッフ数名はキャンディへはいけず植林活動はここで早くも中止となり、とても可哀相だった・・・

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森林面積が激減:200年間で18%に!植林活動の意義とは?

さて、植林ボランティアに参加するとどんな日程をこなすのでしょう。

2日目の朝、結団式にてOISCAスリランカのメンバーから森林減少の現実とそれに対するOISCAの活動状況を教わった。

スリランカの森林減少

  • 人口増加に伴いマキや住宅などの消費木材が増加し森林伐採が進んだこと、植民地時代にコーヒー、紅茶、ゴムなどのプランテーション化を進めるため焼き畑農業を続けてきたこと、が原因で、この200年で森林面積が18%に減少!

OISCA「子供の森計画」

  • 当初わずか5校とともに500本の苗木を植えるところからスタート
  • 今では全世界2000校以上とともに30万本以上の苗木を植え、20万本を成長させる規模までに拡大
  • 『植林活動として最も大切なことは、苗木を数多く植えることではない。植えた苗木を現地の人、子供にいかに大切に育てさせ、その重要性を理解してもらうかにある。』

今回我々が来たのは、現地の人、子供と一緒に植林・交流を行う中で、彼らに「木を育て森を大切にすることは自身の生活や心を豊かにする」ということを認識してもらい、一緒に世界の将来を考えるため。

いやぁ植林・交流活動が楽しみになってきましたよ。頑張っていきましょう!

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子供達の大歓迎①:迫力ある民族舞踊での出迎え・・・に焦る💧

ついに植林活動開始!3日目は、グラモダヤ・フォルク・アートセンター。

バスが到着するなり、民族舞踊で出迎えてくれる。ここはいわゆる芸術の専門学校で本格的に習っている生徒ばかりの舞踊でかなりの迫力。スリランカでは出し物をされた場合は必ずお返しをすること習慣とのことで、我々は前日10分ほど阿波踊りを練習してきたのだが・・・本当にあの阿波踊りでお返しするのか?全員に不安がよぎる💧

政府の農林水産省副大臣の挨拶など式典が炎天下30分以上続く。これが毎日続くのか?また皆に不安がよぎる💧

とりあえず植林だ!穴を掘って木を植える、教わったとおりに班毎に活動開始!

しかし炎天下の作業ゆえ、1時間もすると皆もう疲労感に襲われる。これは考えていたよりもしんどい、暑い、だるい。。。最終日まで体は持つのだろうか?活動初日にして全員が不安になったのを覚えている💧

結局阿波踊りで恩返しすることになったのですが・・・ご興味あれば以下👇もどうぞ。

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子供達の大歓迎②:全校生徒が両サイド列になって日の丸を振る

4日目は、ウェヤンゴダ・バンダラナイケ・セントラルコレッジ。

なんと小中高全校生徒(1000名以上か!?)が校門から式典会場まで両サイド列になり、我々100人に対し日の丸を振って挨拶してくれる。まるで有名人になったかのような、いや違うななんだろう、とにかく感激した。感動した。

子供達はみんな目が凄くキレイで、本当にきらきら輝いているように見えた。我々日本人がいつしか失っていった純真さをこのスリランカの子供達はまだ持っている、そんな感じがした。

この子供達なら自然の大切さを素直に学んで実践していってくれるだろう。みな植林活動・交流活動に熱が入った。

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意識・準備の差:子供達にとっては今日が一生の思い出の日

この日は、日本人参加者と現地の子供達のこの一日に対する意識の差を感じることとなる。

僕とマコチャン(現地で仲良くなった相方)は、アシャラ、ニルシカ、ヤショーダという3人の13歳の女学生と一緒に植林活動した。学校では数学や英語などを学んでいるそうだが、この日に向けて彼女たちは日本語での質問を準備してくれいた。

彼女達は素手で釜を振り下ろし、土を掘り返していたのに対し、僕らは軍手や帽子を着用し事を為す。彼女達は水も持たないのに、僕らだけはしょっちゅう飲む。しかも水を飲むときには軍手を外して、釜を握るときにはつけて・・・ってね。なんだか申し訳ない気がしてならない。

文化交流の前に3人からプレゼントを手渡された。ちょっとびっくりした。日本語での質問リストを作っていたこともそうだが、彼女達はこの日のために相当な準備をしてくれていたことに驚かされた。そしてプレゼントの中をみて更に驚いた。全部手作りの民芸品&カード。カードには今日の感謝と地球環境への思いが書かれていた。感動してしまった。日本人参加者で上を向いて歩こうを合唱したのだが、涙がこみ上げてきた。

子供達にとっては一生の思い出の日、それが今日なんだなって改めて思った。すこし疲れが見えていた自分に活を入れて、今日もラストまで頑張るぞ!ってムチ打ったっけ。

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唯一の自由時間:食あたりという仮病の末にラブワゴン!?

この植林プログラムは自由時間がほとんどなかったが、一晩だけコロンボを歩けた。と言っても夜9時にホテルを出て11時には帰ってきたのだが。。

20分くらい男4人で歩いて軽いバーへ。サンドイッチを片手にビールを飲み、会社ではこんなことしているとか、前回のフィリピンはこうだったとか、あの班のあの子が可愛いとか、楽しく語ったっけ。帰りもスリーウィラーに乗れたし文句なし!いやーやっぱ疲れてたけど無理して外出してよかったよかった。

あれ、お腹が緩い、緩すぎるではないか・・・

飲みに行った4人のうち、私含めた3人がお腹が緩いとのこと。なんだろーローストチキンサンドが当たったかなぁ・・・それともビールに(生水製の?)氷を入れてしまったからか・・・

しかし体調が悪いのは私達だけではなかった。班員のエイミー、フジゲン、カオチャンは相当体調が悪いようで、今スリランカで流行ってしまっているウィルス性熱延の可能性もある、とスタッフが言っている。大丈夫かなぁ。結局その日は参加者100人中17人がコロンボ居残り組みとなった。

私はお腹が緩いだけだったためか、深夜マイクロバスに乗せてもらい、看護婦さん達と一緒にキャンディへ行けた!到着後、班のみんなには「仮病の末、ラブワゴンかよ!」とイジメられたなあ😂 ちゃうっちゅーねん😭

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エピローグ:自然を愛する心を育むきっかけを提供する

今回我々が参加したOISCA「子どもの森」計画では、我々日本人が数百本の木を植えることが目的なのではない。この計画の本質は、植林を伴う交流の中で現地の将来を担う子ども達が、木を育てる心、自然を愛する心を育くむきっかけを提供することにある。提供できているかどうかの答えは未来にある。期待したい。

また、この計画に参加する日本人も、自然とのつきあい方、日本人が忘れかけている純真さ、など多くのことを学ぶことができる。そして我々は学んできた。そんな気がする。

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10年の時を経て :ニルシカとFacebookで繋がる!

その後、ニルシカから手紙が届いたことをきっかけに、年に1回程度の割合で手紙のやりとりを交わすことができた。僕は、結婚したとき、娘が生まれたとき、米国留学が決まったとき、と節目のときに思いを伝えてきたかな。

そして、、、なんと5, 6年ほど前にFacebookで繋がることとなった!

彼女はコロンボからバスで3時間もかかる山間部に住んでいたため、当時はもう二度と連絡も取れないだろうと思っていたが、10年くらい手紙で繋がり続け、今ではリアルタイムにお互いの状況がわかるまでに!!こんなことは全く想像もしなかった。

当時13歳だった彼女も今では29歳。先日結婚をして、今は弁護士として仕事も頑張っているようだ。彼女の幸せそうな姿を見るのが本当に嬉しい🙌

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現在、過去を振り返って訪問した国を確認中。スリランカの次に訪問したのはカナダでした!