空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

ドイツからの本帰国 / 銀行口座解約や出国時の大トラブルの記録

家族は3年3ヶ月間の滞在、僕個人は4年間滞在したドイツ・ミュンヘンをついに去りました。引き続きドイツの会社と仕事をしますが、リモートで事足りるため、しばらく訪れることはないでしょう。

少し時間が経ってしまいましたが、本記事では7/7に僕と次女(小2)がドイツから本帰国した際のことを記載しています。(妻と長女は3ヶ月前に先に帰国→エントリーはこちら

 

ミュンヘン空港でのPCR検査:恥ずかしい日本の厚生労働省独自フォーマット

妻と長女の帰国時同様、ドイツ出国の2日前にミュンヘン空港のテストセンターでPCRテストを受検しました。ここで万一陽性結果が出ると帰国できないため、結果を待つ6時間はやはり不安でしたが、無事二人とも陰性結果をオンラインで確認できホッと一安心😌

いつもと同じように次女の要望で空港のマックに立ち寄ってからホテルに戻りました。

 

ちなみになぜ空港までPCRテストを受検に行くかというと、日本入国時に厚生労働省ミュンヘン市のオフィシャル陰性証明を受け付けてくれないから。そして、厚生労働省独自の陰性証明フォーマットに医師がサインしてくれるセンターが空港にしかなかったから。

厚生労働省が受け付けない理由は「パスポート番号の記載はあるが国籍の記載がないから」らしい。でも国籍ってパスポート番号に紐づいているから、パスポート番号がわかれば国籍も一意に定まるのではないのでしょうか。両方必要なのか未だに謎です・・・

橋下徹 on Twitter: "邦人帰国、目立つトラブル: 日本経済新聞
➡︎最悪の日本の政治行政。これを正すのが政治の役割だ。オリパラであれだけの特例を認めているのだから、日本国民にもっと柔軟に対応しろ! https://t.co/0keRN1pzEH"

 

人生2度目の挑戦:日本から海外の銀行口座を閉じる

帰国までにまだまだやることがあります。最難関だったのはSparkasseの銀行口座にある資金移動と口座解約。

数ヶ月前、銀行の担当者から「日本からも口座を閉じることができる」と聞いていて、たかを括ってノンビリしていました。「資金を残して去るのは不安だから、帰国前に資金の大半を日本に送金する手続きだけは行おう」「どうぜ帰国後1ヶ月くらいは引き落しなど発生するだろうし帰国してから口座を閉じよう」と。

ところが、帰国1週間くらい前に銀行の窓口を訪れ、資金の大半を日本に移動しようと海外送金指示を行った際に、新たな担当者から「日本からは口座を閉じれませんよ」と言われることに。「いやいや。前任者の方は出来ると言っていましたよ」と上司に確認してもらうも「出来ない」の一辺倒😢 諦めて、海外送金処理が終わるであろう1週間後の帰国直前に口座を閉じることにしました。

そして帰国前日に銀行を再訪。そこで新たに言われたのが「残金を日本に送金するには1週間程度かかるため、今日口座を閉じれない。もし今日閉じたいなら、残金はキャッシュで受け取るか、ドイツ国内の他口座に移すしかありません。ドイツ国内に口座をお持ちでないなら、友人の口座でも大丈夫です」と。残金も少額とは言えない額でキャッシュで持ち運ぶには大きすぎたため、お世話になった大家さんに電話で相談して、大家さんのドイツ口座を経由して僕の日本口座に送金させて頂くことにしました。そして口座を閉じる手続きをして銀行を後にしたのでした。

 

さて、帰国して間も無く銀行から連絡が入り、結局トラブル続きで全てゼロベースでやり直すことになりました😭。話せば長くなるので簡潔にお伝えすると以下のような感じです。さて無事最後まで資金回収して、口座解約できるのでしょうか・・・。

  • 大半の資金移動を試みた帰国1週間前の海外送金は、中継銀行から弾かれて手数料だけ引かれてドイツ口座に逆戻り(窓口では新担当の方に、中継銀行も指定して手数料も自身で支払うよう依頼したのに、何でこうなるの?😡)
  • 残金だけでなく、全ての資金を合算した金額では、大家さんに渡すには大きすぎてお互いリスクがあるため、大家さん中継日本送金案も中止
  • 結局、銀行担当者にオンライン口座を再開してもらい、日本から海外送金指示をして資金の大半を取り戻すのに成功(最初からこれ出来なかったの?)

#銀行経由で購入/解約した家財保険/損害保険の返金待ち状態のため、帰国後1ヶ月以上経った今でも口座は閉じていない状況。幸い?その間に自動車登録料や自動車保険の返金なども受け取れたのは良かったかな。一応銀行担当者との話はついているのであと数週間では閉じる予定。昔、米国留学から帰国する時もバンク・オブ・アメリカの口座を日本から閉じれず、結局帰国後10年以上経ってドイツから米国への出張時にようやく解約できたことがありました。今回この経験・反省を活かすことができず・・・残念。

口座解約の顛末はこちら👇

skygo.hatenablog.com

 

インターのお友達のお誕生会

帰国前日に次女のインターナショナルスクール同級生のお誕生会があり、次女を車でEnglish Gardenに送ってきました。既に夏休みが始まっていたためクラス全員参加とはいかなかったけど、最後までクラスメイトの多くと遊べてよかったね👧

次女は、最後とわかっていながらも、感傷的にならず、普通に遊んで普通にお別れしていました。インターは毎年出入りが多く、この夏もクラスの半分弱がそれぞれの国に本帰国するようだったので、彼女にとっては出会いや別れは既に普通に受け入れられるものなのかもしれませんね。

 

車の売却益をキャッシュで受け取り、帰国時に税関申告!?

さてそのお誕生会の最中に、僕はカーディーラーに車を引き取ってもらいに行きました。

元々は妻も運転するだろうと小型車🚗にしたのですが、基本買い物は僕自身も一緒に付き合っていたので、結局妻が運転する機会は訪れませんでした・・・でも小さい割に3年間故障なくよく走ってくれました。最長ドライブは、オーストリアスロベニアクロアチアを10日間で旅した1600kmの家族旅行だったかな。無事に走ってくれてありがとう、そしてお疲れ様でした🙏

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銀行口座は既に閉じてしまったため(少なくともこの時はそう思っていた)、この車の売却代金も、ディーラーさんに日本に海外送金してもらうか、大家さんの口座に振り込んでもらうしかないなと思っていたのですが、お兄さんが「じゃあキャッシュの方がお互い楽じゃない?」と🤑

初めて200ユーロ札💶なんて見ましたよ。そして入国時に手持ちキャッシュが100万円を超えてしまい初めて帰国時に税関申告しましたよ・・・なんのことはない、ただ用意された紙に申告内容記載して終わりでしたが。

 

帰国便:国内便から国際便への乗り継ぎなのに、大ボケかます

ついにフライト当日です。韓国のSちゃん家族もこの夏の本帰国でしたが、出国日は若干こちらが先。ということで当日朝はホテルに見送りに来てくれました。悲しい雰囲気にならないよう「少なくともオンラインではすぐに会えるよ!」と明るく振る舞うのに必死でした😢 

 

大型タクシーで空港に向かいます。

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ミュンヘン空港で最後に大ボケかましましたので、記録しておこうと思います。

 

前々回エントリーで書いたように、2021/3末で切れた就労ビザの代わりに短期滞在許可証をもらっていました。この許可証は帰国時に空港のパスポートコントロール(以下、P.C.)で提出が求められ、万一それを怠ると最悪逮捕されたり、将来に渡ってEUに入国許可がおりなくなったりする、という脅しの文面が許可証に記載されていました。そういうこともあって、僕の頭の中では「空港のP.C.で許可証を提出」「空港のP.C.で許可証を提出」・・・と何度も繰り返されている状態でした。

さて、ミュンヘン空港でセキュリティチェックを終えた後、近くにいた係員に「P.C.ってこの後でしたっけ」と話しかけ、誘導されるがままにP.C.へ。そして無事P.C.で許可証を提出し終え、いざフライトの待つゲートへ行こうとしたのですが、何かがおかしい・・・なぜかまたP.C.を通らないとそのゲートに行けなかったのです💦

何が起こっていたのか。

  • 滞在許可証は国際線に乗り換えるフランクフルト空港のP.C.で提出すべきものだったのに、間違えて国内線に乗るミュンヘン空港のP.C.で提出してしまった
  • そして、なぜか、そのミュンヘン空港 P.C.担当官①も僕の許可証やチケットを見てもただ受け取って僕を通してしまった

そう、フランクフルト行きの国内線に乗るはずのミュンヘン空港でP.C.を通過し、国外エリアに出てしまったのです😣

#自分でもびっくりの大ボケですが、言い訳をすると、これまではミュンヘン・羽田直行便があったのですがコロナでそれが運行停止となり、今回が初めてフランクフルト経由での帰国。無意識のうちに、コロナ前に何度も通過していたミュンヘン空港のP.C.に体が向かっていたのです・・・

 

ここからが大変でした。国内エリアに戻るP.C.の担当員②は事情を理解して苦笑い。「最初のP.C.の担当官①を探して許可証を取り戻してくる」と僕のチケットを持っていってしまいました。その後30分以上待てども彼は戻ってきません。フライトの時間は迫ってきます。

そしてなぜか最初のP.C.担当官①だけが僕のところに現れ、「見つかって良かった、これ返すよ」と許可証を返してくれたのでした。でもこの担当官①を探しに行った担当官②とは会っていないとのこと。僕は手元にチケットがないので、国内エリアに戻れないまま担当官②を待つことしか出来ませんでした。

これはもう間に合わない、、、と覚悟した時にようやく担当官②が戻ってきてくれました。僕が許可証を持っていることに彼も一安心するも、さすがに彼の顔にはもう笑顔はありませんでしたよ・・・🥲 国内エリア向けP.C.を無事通してくれて、何とかフライトのゲートへ。そしてギリギリ乗り込めたのでした。僕の緊張が伝わって、次女も泣いていたし。あー久々に地獄を見ました・・・😭

 

フランクフルトで乗り換えて国際線へ。既にミュンヘン空港のP.C. 担当官①に間違って出国スタンプを押されているため、フランクフルト空港のP.C.で何か言われて厄介なことになるかも・・・と心配しましたが、すんなり許可証を受け取って、新たに出国スタンプを押してくれて無事出国。きっと大丈夫なのだろうと信じましょう!

 

国際線にお友達🐰🐱🐷🐻🥬全員を連れてきた次女👧💖

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ようやく入国:3年ぶりの日本のファストフードとコンビニ弁当

無事羽田空港に着きました。珍しくフライトで一睡もできなかったので疲労困憊でしたが、PCRテストやらモニタリングアプリのインストールチェックやら、合計2時間くらい要したでしょうか。すぐ移動できる羽田空港隣接ホテルを予約しておいて本当によかったです。

羽田空港やホテルでは、店舗内飲食は許されませんでしたが、3年ぶりに吉野家の牛丼やローソンでのコンビニ弁当などを食べるととても美味しく、それだけで心もお腹も十分満足することになりました。 

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ホテルの朝食もレストラン店内は許されず部屋へのデリバリー

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空港ホテルで2泊したあと、帰国者専用ハイヤーで横浜の自宅に帰宅しました。

準備から帰国までトラブルも苦労も多かったですが、まあ無事に帰国し自宅での生活を開始できているのでOKじゃないかなと思います。夫婦・姉妹みんなでよく頑張りました。約半年の本帰国プロジェクトも無事完遂、本当にお疲れ様!!

 

#2週間の自宅待機中は厚生労働省指定のアプリに毎日電話がかかってきて、顔の映像30秒と位置情報を吸い取られる日々で本当に苦痛でしたがそれも無事終了。結局100%リモートワークなので家からほとんど出ていないのですけどね。早くコロナがある程度収束しますように・・・。