空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

【書評】効率が10倍アップする新・知的生産術 / 目標達成のための仕組み作り

 昨秋友人に教えてもらったアルファ書評ブロガー小飼 弾氏のブログに薦められて、先日アマゾンでどかっと本を仕入れたわけだが、そのうちの一冊である効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法を一気に読み終えた。これはすごい。。。
#実は今回著者・勝間和代さんの本を4冊買ってしまいました👊。彼女の経歴はここ

  • P58  知的生産のスキル向上には、以下の3つが必要不可欠だと思っています。1.原理原則論を学ぶ  2.原理原則論に従ったテクニック、すなわちケースを学ぶ  3.ケースをお手本に、自分のやり方を試行錯誤して身に着ける

知的生産のための原理原則論が、彼女の言う簡略化・階層化・フレームワーク化に従い実に分かりやすく整理されていることもこの本のすごいところなのだが、なんと言っても彼女自身がそれら理論を全て実践し丁寧に紹介していることのほうがすごく感じる。彼女は必ずしも彼女自身の方法を読者が真似することは薦めず、結局は我々が原理原則論を理解し、我々自身にあったその実現方法を試行錯誤して見つけることを推奨している。

まぁ正直彼女のマネをするのは難しい。インプット力を高める技術として、ノートパソコンを持ち歩き、名刺OCRスキャン&管理ソフトを使うことまではまあ頑張れるとしても、11万3000円というフォトリーディング(速読法)のセミナー参加や入力スピードが1.7倍になるという親指シフトキーボードの購入まではまあ手は出せない。集中力=体力であり、体を鍛えることには納得だが、車ではなく自転車・徒歩中心の生活に切り替え、後ろにアポが無いときで10キロ未満の場合は歩くと決めることも難しい・・・

彼女も言うようにそういう個々の手段は真似しなくてよいわけだが、是非とも参考にしたいのは、彼女の仕組み作りの上手さ。人間の意志は弱いということを前提として

  • P241  目標を達成するための行動にブレークダウンし、その行動がどのような仕組みがあれば続くのか、工夫する

べきだという。 例えば、定期的に運動するという目標に対し、彼女がそれらを継続させるために用意した仕組みは、

  1. 万歩計を購入し常備し1日5000歩未満の場合は反省する
  2. GPS付携帯ナビを持ち歩き、目的地までの距離・(自転車・徒歩での)時間をすぐに計算できるようにする
  3. レース仕様のスポーツ自転車を複数台持ち、気分に応じて乗り換えれるようにする
  4. ダンベル体操やエアロビクスのDVDをプレーヤーに入れっぱなしする
  5. ジムでトレーナーを雇う

など・・・。 私も目標達成のために自分をやらざるを得ない環境に追い込むのは好きなほうだ。体を鍛えるために数ヶ月後のバドミントンの試合やハーフマラソンに申し込んでしまったり、MBA行きます~などの目標を周囲に宣言してしまったりする。これまでそれはそれで功を奏してきように思う。 が、しかーし彼女のように、目標達成のための行動にブレークダウンし、その一つ一つを日々行う仕組みをどう作るか、という点での検討は全然不十分で、この本から学ぶところは非常に大きかったように思う。いやー素晴らしい。 アプトプットの大切さ・難しさのところで、彼女が書いている以下のこともすごく納得したので紹介させてもらおう。我々なんちゃってブロガーの心の叫び「書くのって難しい~」を表現してくれていて嬉しい限り💧

  • P179 実際、アウトプットというのは、150を知っている人が情報をまとめると初めて120くらいになるもので、それについて100しか知らない人が「そんなことは分かっていた」というのは、端からみていると恥ずかしいことです。

 

効率が10倍アップする新・知的生産術

効率が10倍アップする新・知的生産術