空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

【書評】裸でも生きる―25歳女性起業家の号泣戦記 / 君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?

またまた驚きました、こんなに強い心を持つ人がいるとは。 ご存知の方も多いと思いますが、バングラデシュで生産されるジュート(麻)を使って高品質バッグを現地で生産し輸入販売する「株式会社マザーハウス」を運営する山口絵里子さん(27歳)のことです。(写真は我が家ののん気な娘です・・・:写真捜索中・・・)

(「裸でも生きる」のプロフィールより抜粋) 小学校時代いじめにあい、その反発で非行に走る。その後、強くなりたいと高校の「男子柔道部」に自ら飛び込み、日本トップクラスに。偏差値40から受験勉強3ヶ月で慶應義塾大学に合格。大学のインターン時代、ワシントン国際機関で途上国援助の矛盾を感じ、アジア最貧国「バングラデシュ」にわたり日本人初の大学院生になる。必要なのは施しではなく先進国との対等な経済活動という理念で23歳で起業を決意。

彼女の体験から、極度の貧困は心まで貧しくするということを教えられました。バングラデシュは賄賂社会。賄賂なくしてはいわゆる日本で言う普通の生活ができません。水道を引くにも、郵便を受け取るにも賄賂を要求され、道で人が車にひかれ警察に救急車を頼んだときも、警察に手を差し出され賄賂を要求されたとのことです。また、野党は与党の政策に対して、民衆にお金を払い激しいデモを起こさせて政策に反対させます。そこでは毎回何百人もの死者が出るという話です。もちろん選挙投票もお金で票を集めるということです。ありえませんよね・・・ そんな中、彼女は自分が関わるコミュニティを少しずつ変えていっています。聞くことの無かった「ありがとう」という感謝の言葉も周囲の人から聞けるようになったそうです。

P258 こんな幸運な星の下に生まれておいて、周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、いろんな制約条件を自分自身の中だけでつくりだし、自分の声から無意識に耳を背け、時間とともに流れていく。 バングラデシュのみんなに比べて山ほど選択肢が広がっている私の人生の中、自分が彼らにできることは何だろう。 それはまず自分自身が信じる道を生きることだった。

君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」 これが山口さんがいつも自分に問うていることだそうです。

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ) (講談社BIZ)
講談社
山口 絵理子

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