空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

【書評】マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった / 子供たちに笑顔を届けるには

僕はこれまで仕事を通じてどれだけ社会に貢献してこれたのだろうか。幸せで笑顔に満ちた未来を創る!という初志は果たしてどれだけ実現できているのだろう。今の仕事での達成感は、昔スリランカ・植林ボランティアで得た子供たちの笑顔と比べて、より感動しうるものだろうか。もし今後に渡ってこれらに自信が持てないのであれば、自分の生き方を考え直さなければならない。

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マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった」の著者ジョン・ウッドは、35歳でマイクロソフトのエグゼクティブという地位を捨て無収入の身になり、ネパール・カンボジアなど発展途上国貧困層の子供に本を届けることで教育支援を行っている。10年経った今でも彼は収入は少ないそうだが、NPOの仲間と発展途上国に延べ2000を超える図書館を開設してきて、これ以上の幸せは無いそうだ。

そう、昔オックスフォードで友人と語った「如何に貧困層に教育を届けるか」を彼は実践しているのだ。

P47 子供たちが左右に並んで「入場路」をつくった。僕は胸の前で両手を合わせ、一番手前の女の子にお辞儀をして「ナマステ」と言った。(中略)僕たちは列のあいだをゆっくりと進んだ。一人ひとりに挨拶をするたびに、幸せな気持ちになった。(スリランカで感じて書いた記事そのものではないか!)

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P50 人生の宝くじみたいなものだ。どこの国に生まれたかによって、幼い子供が勝ち組と負け組みに分けられてしまう。「きみはスカーデール(ニューヨーク市の高級住宅街)に生まれたから、教育を受ける権利があります」。「きみはボゴタ(コロンビア)に生まれたから、教育は受けられません」。勝手にそう決められてしまうんだ。公平じゃないよ。でもね、僕たちにも何かできるんだよ。

P53 数百万人もの子供だ本を読めずにいるというのに、台湾で来月ウィンドウズが何本売れるかということが、本当に重要なのだろうか。ネパールの子供の10人に7人は生涯読み書きができないというのに、香港の電子商取引ビジネスで先手をとろうとか、中国の海賊版対策に力をいれようとか、本気で考えられるだろうか。

#写真は先日行ってきた平塚のコスモス畑です。子供は笑顔に限ります(写真捜索中・・・)

マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
ランダムハウス講談社
ジョン ウッド

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