空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

【書評】頭のいい段取りの技術 / 小心や心配性は強み?

効率マニアになるつもりは全くないが、引き続き読んだ本が、教育バラエティ番組「世界一受けてみたい授業」にも出演したという藤沢晃治さんの「頭のいい段取りの技術」(アマゾンランキング54位)。

彼と私は小心者かつ心配性という点で同じであり、彼の考え方には同意できる部分も多く、また彼が推奨していることで私が自然と行っていることも幾つかあった。 彼は周囲の満足度の総和を最大化すること、つまりはサービス精神こそが段取りの正体だといい、それは仕事でも友人・家族が相手でも同じだという。 なるほどそれはそれで納得なのだが、でもこれって小心者や心配性は自然とやっていることなのでは、とも思う。小心者や心配性は、よく言えば「気遣いができるやつ」、悪く言えば「ビビリ」もしくは「気にしぃ(周囲の考えていることをいつも気にしてしまうやつ)」であり、自然と周囲の満足度を最大化するよう振舞うと思うのだがどうだろう。

いずれにせよ私よりも彼のほうが更に「気にしぃ」かもしれず、だからこそスーパー段取り上手なのかもしれない。

  • P41(彼は家族旅行に行く前に一人で下見に行ったことがあるらしいが、その理由として)人を待たせて、プレッシャーを受けることが嫌で、物事をスムーズに流したいことが、私の段取り君気質の動機だったのです。
  • P170  仕事の要素である一点一点に対し、事前確認を行い、万一の事故を回避し、仕事の達成度、角度を上げようと努力するわけです。

どちらも私も似たようなことを考える(さすがに旅行の下見まではしないし、ましてや家族旅行ではそこまで気は遣わないが)。私も彼同様、このフェイルセーフという考え方が、手間がかかってそうに見えて結局は失敗がなく順調に物事を進める良い方法だと思うのだ。もちろん人によって、合う合わないはあるのだろうが。 その他、彼のサービス精神は以下のようなところにも展開される。

  • P131  プレゼンの途中で退席されても、その人に与えられなかった“情報の損失”を最小限にしてあげる配慮が大切なのです。そのためには、大概要、中概要、概要というように、詳細な説明の前に要約、骨子を常に先に説明することが肝心です。

プレゼンも書類書きも会話も全部同じで、こういったきめ細かさは本当に重要であり、自身の行動を確認するという意味で非常にためになった。過去エントリ「新庄剛志 ~足りなければ補えばよい」でも新庄剛志の努力について記載したが、この本を読んで更に、実は小心・心配性は私のひとつの強みなのかもしれないと思えるようになった。(ポジティブすぎ?)

とりあえずこれで、時間の有効な使い方などの効率化の勉強は一旦おしまい。これらを実践し幾つか合うものを自分のものとすることで、処理能力を底上げしていこう。そこで余った時間は、(勝間さんも藤沢さんも言うように)人生を豊かなものにする時間にあてるのだ👏

 

頭のいい段取りの技術

頭のいい段取りの技術

  • 作者:藤沢 晃治
  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

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