空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

ローコスト戦略とコスト構造分析

 毎週水曜に聴講している戦略クラスで、今週は、米国速達便業界(express mail industry)でFedExUPSに次ぎ3位のAirborne Expressのケースを用いてローコスト戦略を分析・議論した。クラスではチームに分かれFedExのコスト構造分析からAirborneのコスト構造を推測し、比較するというもので、ゲーム感覚で楽しめ非常に面白かった。

得た知見としては

  1. コスト構造比較の重要性 ・自社のコスト構造を他社のそれと比較し、それぞれのコストドライバー(コストの決定要因)を検証することで、どちらがなぜどの程度ローコストを実現できているのかを把握することができる。
    - その際、ここでも先週同様バリューチェーン分析がコストドライバーを発見・分析するのに非常に有用である
    - 一方で他社のコスト構造は見えにくく、正確に推測することは非常に難しい、という現実がある
  2. ローコストだけでは勝てない ローコストを実現しても、その製品やサービスに対する顧客のWTP(Willingness to pay:喜んで支払ってくれる価格帯)が低いと、マージンの低いビジネスとなる可能性があり、競合上優位に立てない という感じ✈️