空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

メキシコ ユカタン半島の旅(ドラッカー便り掲載版)

残念ながらもう一度メキシコに行けるという話ではなく、昨年末行った旅行記を書く機会があったのでアップしようと思う。ドラッカースクールの卒業生・在校生のメーリングリストに毎月在校生から最近のトピックを届けているドラッカー便り」というものがあるのだが、私にもその執筆担当がたまに回ってくる。

今回は前回の「MBAオリエンテーション(次回掲載予定)」に続いて2回目で、内容は冬休みの旅行記集の「旅行記:メキシコ編」となっている。短くまとめるのが相変わらず下手でまた長い文章になってしまったなあ(そして最後は少しハショった・・・)と思っているが、こうやって文章で書くことでいろいろ思い出せるのは嬉しいことだ。

(メキシコの感想・注意事項?は前回記事ご参照)

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12月14日から8日間、私の家族と韓国の友人J君の家族の合計6人で、メキシコのユカタン半島を周ってきました。冬休みの旅行記としてご紹介させて頂きます。長文で申し訳ありませんが、時間のあるときにでもお読み頂ければ幸いです・・・

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気力も体力も限界にきていた秋学期の最終日、夜のクラスで期末テストを提出し終え、5時間後の明け方3時にはLAXにいました。ふらふらしながら朝5時過ぎの飛行機に乗り、ヒューストンではダッシュカンクン行きのフライトに乗り換えました。睡眠をとるつもりだった機内では娘が大暴れし続け、逆に私と妻は疲弊しました。

やっとカンクンに着いてもレンタカーショップで出された古い車を交換するための交渉に時間を取られました。1時間ほど無秩序な道路を不安の中運転し、ホテルにたどり着いたときにはもう夜で、空腹と疲れ、そして眠さで倒れそうでした。「俺は何をしにメキシコ来たんだ・・・」と本気で凹んだのを覚えています。そんな無茶なスタートでした。しかし、前日に到着していたJ君一家の温かい出迎えとレストランでの楽しい食事のおかげで、気も取り直し、その夜はぐっすり寝ることができたのでした。

その後の数日はカンクンで本当にのんびりできました。近くのトゥルム遺跡や海洋公園にも行き、ホテルのプールではコロナビールを片手にゆっくりもしました。青い遠浅の海で泳いだり、海でJ君の息子と魚を追いかけたり、ビーチで妻や娘と遊んだりもしました。おかげで減っていた体重も戻り、こけていた頬も治り、白かった肌も(少しは)黒くなり・・・そして笑顔を取り戻しました(笑)。MBAの受験を始めてから今までの約2年間で、妻ともども一番リラックスできた時間だったかもしれません。

ユカタン州の州都メリダに向かいました。ハイウェイ180号はキチンと整備され、片道二車線ほぼまっすぐな上に車もまばらなため、J君とともに時速160km以上で飛ばし続けました。ユカタン半島の空はどこから見ても同じで、薄く青い空をゆっくりと大きな雲が流れています。そしてハイウェイの横にはずっと同じ低木が広がっているため、メリダまでの3時間はその一様の美しい景色が目に焼きつくこととなりました。

メリダ市内に着いたのは夕方でした。グーグルマップはメキシコ未対応であり、また空港やホテルで入手できたのも大まかな地図のみでしたので、住所の番地と勘を頼りにホテルを探しました。標識も必要な数はなく、あったとしてもスペイン語だったので、大変苦労してたどり着いたのを覚えています。街は小ぢんまりしていて道は狭く、時間帯が悪かったのか中心部はものすごい渋滞でした。横入りも当たり前で、クラクションもなり続ける街であり「なんて所に家族を連れてつてしまったんだ」と少し後悔もしました。しかしその晩には、クリスマスでライトアップされた街を歩いて市内の広場に行き、夜店などが並ぶその広場で大きなクリスマスツリーを見ながら伝統舞踊・音楽などを聴いていると、市民が普通に楽んでいる夜に溶け込んでいる感じがして、「ああやっぱり来てよかった」と思えるのでした。

メリダからは、セレストゥン保護区とウシュマロ遺跡に足を伸ばしました。前者は野生のフラミンゴ生息地であり、モーターボートでの1時間ツアーに参加することで、フラミンゴだけではなくワニ、白鳥、大リスなども見れるジャングルツアーを堪能できました。後者はマヤ文明の中でも変わった遺跡が見れることで有名なのですが、特に、魔法使いが丸い川石を大量に使って一日で仕上げたという説がある「魔法使いのピラミッド」が夕日に映え、とても美しかったことを覚えています。 その後、ジャングルのど真ん中にある巨大遺跡チチェンイツァにも一泊し、カンクンに戻りました。また2日ほど、美しい海でのんびり過ごした後、思い残すことなく帰国することができました。

カリブ海マヤ文明を満喫できた8日間でした。「海って美しく楽しいものだったんだな」と10数年ぶりに思い出すことができました。また、J君一家は本当に気さくで思いやりのある家族で、夫婦ともども気楽に楽しく過ごさせてもらいました。なかなか時間を守れない我々にも、「イッチュオッケ」と暖かい笑顔で行動をともにしてくれたのでした。ユカタン半島を推薦し、最高の旅を供にしてくれたJ君一家に本当に感謝の気持ちで一杯です。今後も彼らとの関係を大切にしていきたいと思います。

良かったらアルバムをご覧ください:ユカタン半島を行こう(アルバムは削除されました・・・)

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<番外編>

メキシコ人は基本的には良い人だとは思うのですが、生活のためか、観光客から小銭を巻き上げようと必死でした。ガソリンスタンドでは、メーターをゼロに戻さず、前の車が計時したメーターの値からカウントし始め、料金を上乗せしようとする手口で、一度J君がぼったくられました。私も別のGSで上乗せされましたが、残余量から計算してもこの額にはならないと主張し、適正価格に戻させました。また小売店でつり銭が少なかったことがありました。しかも5回くらいです・・・。笑顔で明るく謝る店員に、こちらも怒る気がなくなりました。メキシコはとても不思議な国でした。

Go, Class of 2008

 

(以下の過去記事もご参照ください。メキシコでの注意事項を中心に記載しています)

skygo.hatenablog.com