組織行動論② 「戦略的視点」で組織を見る
MGT345 Organizational Behavior
組織を分析するには(最低限)「戦略的視点」「政治的視点」「文化的視点」の3つの視点が必要で、今週のOrganizational Behavior(OB:組織行動論)では「戦略的視点」を取り扱った。
前提
組織の目的は、効率的、効果的に戦略的ゴールを達成すること
ステップ
1. 戦略的分類(Strategic Grouping)
- 組織の戦略をもとにタスクを遂行するグループを形成すること/に分けること
・機能による分類(Engineering/Manufacturing/Marketingなど)
・製品/ビジネスによる分類(製品A/製品B/製品Cなど)
・顧客/地域による分類(大企業/中小企業/SOHO or 北米/欧州/アジアなど)
・マトリックス構造(戦略的に重要な2軸による分類)
・Front/Back構造(Frontは顧客/地域による分類だが、Backは製品/ビジネスによる分類)
-各構造の長所/短所は以下(画像捜索中・・・)
2. 戦略的結合(Strategic Linking)
-情報/タスクの流れを考慮して、グループ間を効率的、効果的につなぐリンクを設計すること。
-考慮すべきリンクは以下(画像捜索中・・・)
3. 配置/調整(alignment)
-グループとリンクを機能させるためにリソースとモチベーションを配置すること
-考慮すべき配置事項は以下(画像捜索中・・・)
※以上、「Managing For The Future -Organizational Behavior & Processes- Third Edition」ページM2-13~M2-27からの抜粋。写真はMy Notes。
つまりは、組織を設計もしくは分析する際に(規模の大小は問わないらしい)、組織の戦略に合わせてタスク遂行グループを形成しているか、それらのグループ間の情報/タスクの流れがよどまないよう設計しているか、グループ&リンクを機能させるリソースとインセンティブを配置できているか、をチェックする必要がある。
最後に
マネージャはOrganizational Architect and Strategist(組織の設計者かつ戦略家)であるべきだそうだ。身近な組織の戦略と構造の整合性を本視点で確かめてみるのもいいかもしれない。 ちなみにこのクラスではうちの会社の競合でもある大手IT企業「I○○」の組織改変をケースとして扱った。同期Toshiのブログが上手く表現してくれている。
『ある米国IT系大企業のケースを用い、組織が肥大化するなかで発生した業績不振や部門間の軋轢等に対して、「組織構造」を見直すことで解決に導くための議論をしました。』