空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

空を行こう 〜 ミュンヘン駐在編 〜

海外生活2カ国6年目。いろんな国を訪問し、いろんな経験をして、いろんな人と出会いたい。そんな想いを募らせるうち、いつの間にかここに至りました。本ブログでは、米MBA留学及びその後の海外経験を中心に記載しています。

【訪問国10:アメリカ】ドラッカーMBA留学 / 国立公園巡り

クレアモントという穏やかで美しい南カリフォルニアの街に家族と住み、勉強にも遊びにも旅行にも一生懸命だった2年間のMBA留学は、人生の大きな分岐点となりました。ここでは、2年間の滞在で印象に残っていることをピックアップしてまとめています。

しかし思い出がいっぱい過ぎて選べない・・・ドイツもこうなるかも💧

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ドラッカーMBA:「抜群の生活環境」と「多様性に富んだ少人数クラス」

2006年2月にビジネススクールのキャンパスビジット・ツアーで初めて渡米し、アメリカ中西部と西海岸の4つの大学を訪問しました。

キャンパスビジットの目的は、実際にビジネススクールを訪問して、専攻したいクラスを体験したり、教授や在校生に話を聞いたりすることでスクールライフをイメージし、自身が行くスクールを絞り込むことです。また、僕みたいに、出願後に面接試験もセットした上で訪問し、自身を売り込んで合格を勝ち取りに行く場にもなり得ます。

 

やはりビジットして初めて気づくことは多かったです。

中西部のスクールには、冬雲に覆われた雪道をこわごわ運転して学校に行くことになりました。いずれのスクールも、アングロサクソン系が圧倒的に多く、アジア系や他の人種は明らかにマイノリティ。クラスでは英語力が劣るせいもあり日本人はほとんど発言をしていない状況でした。

一方、西海岸は真逆でした。特にロサンゼルスカウンティに属するクレアモントは2月でも昼には気温が20度近くまで上がり、短パンで歩く人もいるくらい。街にもスクールにもいろんな人種が溢れ、アジア系やらヒスパニック系やらアングロサクソン系やら多様です。街を歩いていても、人々が陽気なせいか知らない人同士でもハイ✋と挨拶が飛び交います。純和風の僕にでも容赦ないネイティブ英語が飛んでくる😆 

渡米時に娘が6ヶ月だったこともあり、妻が安心してベビーカーを押して散歩できる街、クレアモントに一気に心を奪われました。

ドラッカーMBAは留学生比率が多いメンバー構成になっていることに加えて、一クラスが15〜30人と少人数制であることも特徴です。この時、日本人を始めアジア人の先輩方が自信を持ってクラスで発言していたことはとても印象的で、僕の選択を後押ししてくれました。

まとめると、ドラッカーMBAの決め手は以下2点でした。

  1. 生活環境:気候も治安も人も良いクレアモントなら安心して勉強に専念できる
  2. 多様性&少人数制:世界の中で自分を表現することにチャレンジできる

以下の記事は、ドラッカーMBA 初日のオリエンテーションを紹介しています。

 

”8/26、ドラッカースクールのオリエンテーションが行われ、我々新入生一同は、入学前より期待していた学風を体感できる一日を過ごすことができました。それは、少人数制であるがゆえ、教授・スタッフとの距離、学生相互の距離が非常に近いこと。多様性が創られているがゆえ、互いが刺激し合い、個を尊重できる雰囲気があること。そして、ドラッカーマネジメントを継承する教授陣が学生とともに深い考察を進めること、でありました。”

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MBA受験:現地の地域特性を理解し、効率的・効果的な学校選択を

これからMBAを目指す人は、効率的・効果的な学校選択をするために、受験勉強開始前にアメリカなり欧州なり目的地の地域特性を可能な限り見ておくことをオススメします。

一般的にビジネススクールの出願は、TOEFLとGMATの持ち点をベースに、ランキングやカリキュラムの特徴などの情報で絞り込みがちで、僕も実際そうしました。ただ、先に地域特性を理解していれば、例えば最初から中西部のスクールは選択肢にいれなかった分、多様性のある西海岸(や東海岸)のスクールをもっと幅広に見れていたかもしれないとも思います。それでももちろんクレアモントを選ぶ可能性は高かったと思いますが✌️

家族同伴の方は、家族が幸せな生活を送れない限り、勉強にも集中できないことは明白なので、生活環境はとても重要です。南カリフォルニアを選んだ我が家ですら、慣れない環境で幼い娘と二人きりで長い過ごす妻にとっては、それはそれはストレスがかかるもので大変でしたから💧

 

MBAクラス:最初の6ヶ月は人生初の落ちこぼれ

2006年6月1日に家族で渡米しました。僕は渡米前日まで仕事に追われていて、機内では爆睡することになりました。ロサンゼルス国際空港に到した時、「なんかあっという間に着いたね〜」と呑気に僕が言ったそうなのですが、妻曰く、機内では生後6ヶ月の娘がずっと泣き通しで、抱っこして歩き回らざるを得ず一睡もしていなかったそうです。この話は僕の性格を説明するのに鉄板のようで、妻は今でもたまに使います😭

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MBAのクラスは、特に最初の半年が大変でした。なんと言っても言語の問題。課題で出されるリーディングの量は半端なく、僕が英文を読むのが遅いこともあり、まず準備時間が全く足りません。そして、クラスでは教授の話は聞き取れてもネイティブ同士の議論が始まるともうお手上げです。チームプロジェクトも多かったのですが、人生で初めてチームに貢献することに苦戦し、嘆いていたことを覚えています。この頃は毎日3時間くらいしか寝てなかったのではないでしょうか。

以下記事では、初期のグループPJでの奮闘を紹介しています。

 

たぶんJ君も私も、それぞれの自国では、個人として明らかにチームの足を引っ張るようなことはほとんど経験しなかったのではないだろうか。ここではそれが目の前にあった。ただ「チームに貢献する」ということがとても難しかった。

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MBA及び米国生活で得たもの

MBAクラスも生活も大変な2年間でしたが、得たものも大きかったように思います。

以下が渡米1年で得たもの、と過去の記事にはありますが、広い意味ではこういうことなのかもしれないと今でも思います。

  • グローバルスタンダードの理論・思考プロセスを学んだことで、日本社会に内在する凝り固まったプロセス、価値観、文化を冷静に見ることができる
  • 言語もバックグラウンドも価値観も異なる人々と一つのことをやり遂げる苦労を何度も経験したため、グローバルプロジェクトを推進できる
  • 言語も文化も異なるアメリカで生活することにより、日本で育った自身のスキーマが良い意味で崩れ、思考の枠組みが広がった

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国立公園巡り:グランドキャニオン / ザイオン / デスバレー / アーチーズ / ブライスキャニオン / イエローストーン / グランドティトン / ヨセミテ / エバーグレーズ / ビスケーン  (+ モニュメントバレー / アンテロープキャニオン / レイクパウエル / ホースシュー・ベンド)

MBA生は多忙とは言え学生なので、セメスター間は結構長く休むことができます。僕も妻も自然好きなので、休暇期間の多くは国立公園巡りを楽しみました。アメリカには全部で59の国立公園があるようですが、2年間で12の国立公園を巡ったようです。当時大地を延々フォードで駆け抜けていたせいか、全体の半分くらいを制覇した気でいましたが全然少なかったですね💧

心に残っているものを貼り付けておきます。

 

グランドサークル一周 卒業旅行

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イエローストーングランドティトン国立公園巡り

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グランドキャニオン / ザイオン / デスバレー国立公園巡り

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ヨセミテ国立公園巡り

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フロリダ縦断旅行

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最後に 

留学から帰国した後も、アメリカは出張で何度も訪れているのですが、クレアモントには帰国直後に一回再訪できただけで、ここ10年ほど訪れることができていません。いつか家族で再訪できた曉には、当時2歳半までプレスクールに通っていた娘に、ここが1年半頑張って通っていた場所だよと見せてあげたいと思っています。

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#このコロナ禍で多くの受験生が受験を諦めたり、現地に行ってもオンラインクラスのみで十分に海外のスクールを楽しめていなかったりするのを聞くたびに、チャレンジの機会がこんな形で奪われていくことに心がとても痛みます。もし自分があの地獄の受験を終えた後そんな理由で渡米を諦めることになっていたらやりきれないだろうなぁと思います。同じように現地で頑張っていた日本人が帰国する話も聞こえてきて悲しい限りです。早く収束しますように・・・

ちなみに今、弟がロサンゼルスに4年くらい家族で駐在しています・・・本人曰く大丈夫らしいけど#

 
現在、過去を振り返って訪問した国を確認中。アメリカの次に訪問した国はメキシコでした!